『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!#6
苫米地英人著「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」についての第6回です。
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「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #1
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #2
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #3
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #4
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #5
- 『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!#6
- Step.6「やりたいことがわからない…『自分中心』というゴミを捨てる」
- Step.6-1 「have to」が「want to」に変わる秘訣
- Step.6-2 自分中心な本音はゴールにならない
- Step.6-3 おいしいものを食べることは幸せじゃない?
- Step.6-4 自分だけの幸せはありえない
- Step.6-5 あなたは「人間の幸せ」を感じているか?
- Step.6-6 自分を犠牲にして感じる幸せ
- Step.6-7 「やりたいこと」を見つける近道
- Step.6-8 ゴール設定の基本条件
- Step.6-9 自己啓発の通説に騙されるな
- Step.6-10 スコトーマがはずれる快感
- Step.6-11 脳の判断基準は臨場感
- Step.6-12 臨場感で体が変わる
- Step.6-13 臨場感を高める未来の記憶
- Step.6-14 ドリーム・サポーターを増やす方法
- Step.6-15 ゴールがあればゴミはなくなる
- Step.6のポイント
- Step.6「やりたいことがわからない…『自分中心』というゴミを捨てる」
Step.6「やりたいことがわからない…『自分中心』というゴミを捨てる」
Step.6-1 「have to」が「want to」に変わる秘訣
捨てるべきものを捨てた後、自分に本当に必要なものを、自分のモノサシで選びなおすため、また「捨てねばならないから捨てる」のではなく、すべてがwant toに変わるため、この二つに共通して必要なのがゴールを設定することである
ゴールを設定すれば、ゴールに必要ないものはすべて捨てるべきゴミとなる
捨てるべきものを捨てた後は、自分のゴールに意味のあるものだけを選んでいけばよい
Step.6-2 自分中心な本音はゴールにならない
ゴール設定の基本は「かっこつけて本音にフタをしない」ことである
本音は間違いなくwant toであるからである
本音にフタをしないというのは、自分の心の中だけでよいので、本音を開放しておく
自分に嘘をつかない、世間の通念や他人の目を気にしない、自分の本音の願望を頭の中で膨らませ、他人のモノサシでなく自分の本音で生きること
多くの人の本音は、かなり抽象度が低く、自分中心である
ゴールを考えることは「幸福」というものについて考えることになり、幸せについて考えることがゴールについて考えることになる
Step.6-3 おいしいものを食べることは幸せじゃない?
「おいしいものを食べて満腹になる」や「体を動かして気持ちがいい」というのは、脳でいうと大脳辺縁系の扁桃体の情報処理であり、サルやゴリラと変わらない
Step.6-4 自分だけの幸せはありえない
自分以外の人も幸せになってこそ、人間の幸せである、それが本当の幸福である
人間の幸せとは、必ず自分以外の人が含まれているもの、だから「自分だけの幸せ」はありえない
Step.6-5 あなたは「人間の幸せ」を感じているか?
他人の幸せが自分の幸せになることを知っている人は、ゴリラの幸せでなく、人間の幸せを感じられる人である
その違いは、抽象度が高いか低いかの違いである
抽象度が高いほど、視界に入る人の数が増えていき、幸せを考えるときに入ってくる他人の数も増えていく
その人の幸福のモノサシは、「たくさんの人を幸せにできるほど、自分の幸せも大きくなっていく」というものになる
他人を幸せにすることは、ときに献身をともなう
自分がなんにもせずに勝手に他人が幸せになるということはない
自分を犠牲にしても幸せを感じるのは、人間だけである
Step.6-6 自分を犠牲にして感じる幸せ
自己犠牲しても他人のためになるなら幸せを感じるのは、脳の前頭前野眼窩(がんか)内側部という部位である
抽象度を上げ、より多くの人のためになれるゴールを設定し、そのゴールに向かっていく過程で、前頭前野眼窩内側部を発火させていくことである
Step.6-7 「やりたいこと」を見つける近道
「自分探し」の人たちの自問の世界には、自分しかいない
「自分が何をすれば他人は喜ぶだろう」という視点で考える
それが「やりたいこと」を見つける近道である
自分が何をしたいのかという自分中心の発想を捨て、抽象度を上げ、「自分が何をしたら人々は喜ぶだろう?」という発想に切り替えれば、ビジネスモデルは見えてくるはずである
Step.6-8 ゴール設定の基本条件
ゴール設定の基本は、自分の本音にフタをしない、自分中心であることを捨てる、である
本音のwant toをスタートのブースターとして、抽象度を上げていく
ゴールは壮大で、実現不可能なようなもの、つまりゴールは必ず現状の外に設定する
Step.6-9 自己啓発の通説に騙されるな
ゴールは現状の外に、つまり現在の日常現実の外に設定しなくてはならない
現状内にゴールを設定するなら、それは現状肯定になり、あなたの現状はなにも変わらない
これまで通りの人生がこのまま続いていけばよいと考えるなら、現状内のゴール設定で満足してよい
頭のゴミを捨てて、クリアな新しい自分で生きていきたいなら、ゴールは現状の外に設定しなければならない
現状の外に設定することによって、そのゴールに向かってホメオスタシスが働き、コンフォート・ゾーンが移動する
自己啓発で一般的に言われている「ゴールは実現可能なものにすべき」という説は誤りであり、危険である
Step.6-10 スコトーマがはずれる快感
イメージの臨場感と、自分という物理現実世界との間にギャップが生まれることを、現代認知科学では「認知的不協和」と呼ぶ
脳はその認知的不協和を解消しようと働きはじめる
その際、脳は臨場感の高い方を「現実の自分」として選び、その自分に合わせてコンフォート・ゾーンも移動する
ゴール側にコンフォート・ゾーンが移動すると、スコトーマがはずれ、見える景色が変わる
「現状の外にゴール設定 ⇒ 新しいコンフォート・ゾーンを高い臨場感でイメージ ⇒ ホメオスタシスが変化 ⇒ コンフォート・ゾーンがゴール側に移動 ⇒ スコトーマがはずれる」を繰り返すことで、実現不可能なゴールに着実に近づいていくことができる
Step.6-11 脳の判断基準は臨場感
現代認知科学では「リアル」とは「今、自分が臨場感を感じている世界」という定義がなされている
イメージの臨場感が高ければ、物理現実世界がバーチャルであり、イメージの方が現実だといえる
ゴールに向かっていくためには、つくりあげたイメージに対して、自分でホメオスタシスのフィードバックを変えていかねばならない
そのカギとなるのが「臨場感」である
Step.6-12 臨場感で体が変わる
設定したゴールを達成するためには、前提として、コンフォート・ゾーンのイメージに対して臨場感を高く持つことが重要となる
「瞑想のためには、頭の上でバターが溶けていくイメージをするとよい」などというが、それも心身をリラックスさせるためにイメージの臨場感を利用している
Step.6-13 臨場感を高める未来の記憶
ゴールそのものは現状の外に設定するから、スコトーマに隠れて臨場感がないのは当たり前である
臨場感を高めるのは、あくまでゴール達成に必要な、新たなコンフォート・ゾーンの方である
一つの有効な手段として、新たなコンフォート・ゾーンのイメージの世界の記憶を、自分の過去の記憶と合成してつくる方法がある
過去の成功の感情を、新しいコンフォート・ゾーンのイメージに貼り付け、それを詳細に何度も繰り返していくことによって、「新しい現在の記憶」が無意識に刷り込まれていく
Step.6-14 ドリーム・サポーターを増やす方法
新しいコンフォート・ゾーンのイメージの臨場感が高まれば、周囲の人たちもあなたの臨場感に対してホメオスタシスが働き、あなたを応援する「ドリーム・サポーター」となっていく
あなたの周囲の人たちの反応は、臨場感が高まっているかを計る一つの指標となる
Step.6-15 ゴールがあればゴミはなくなる
ゴール達成に意味のあることであれば、ハードルが高くても、自分から望んでそれを乗り越えようと挑戦するようになる、つまりwant toになる
現状の外に設定したゴールに向かって新しいコンフォート・ゾーンの臨場感を高めていけば、頭の大半のゴミはなくなる
Step.6のポイント
・ゴール設定の基本条件は、「本音にフタをしない」「自分中心を捨てる」「現状の外にゴールを設定する」
・「ゴール設定 ⇒ 高い臨場感でコンフォート・ゾーンをイメージ ⇒ ホメオスタシスが変化 ⇒ 現状のコンフォート・ゾーンに代わり、新しいコンフォート・ゾーンが選ばれる ⇒ スコトーマがはずれる」というサイクルをまわしていく
・新しいコンフォート・ゾーンのイメージに対して臨場感が高まるほど、ドリーム・サポーターは増える
・心から望むゴールがあれば、頭のゴミはほとんどなくなる
以上がStep.6の内容となります。
「自分」だけでなく「他者」がいるからこそ、本当の幸せが手に入るのですね。
抽象度を上げていけば、他人を巻き込んでいくことになります。
皆さん、心から望むゴールが設定できますでしょうか。
次回はStep.7となります。