『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!#2
苫米地英人著「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」についての第2回です。
第1回をまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #1
Step.2「満たされなさと焦燥感‥‥『他人のモノサシ』というゴミを捨てる」
Step.2-1 自分って何?
自分を伝えようとしても、使える情報は「他者」の情報
自分とは「他者の情報」でできている
「自分」とは「他者との関係にまつわる情報」が寄り集まったもの
情報の網の目に自分を定義する「他者の点」が「自分」であり「自我」であり、釈迦のいう「縁起」
現代分析哲学では「自我とは評価関数である」、つまり「『自分』とは情報の網の目の一部である」
Step.2.2 部屋の中を見れば頭の中がわかる
脳には自分にとって必要な情報だけを認識するスクリーニングシステムが備わっており、脳の基底部にあるRAS(網様体賦活系)がつかさどる
私たちはRASの働きによって、自分に関係があると思う情報だけ受け取るようにできている
自分に関係がないと思う情報は無意識のうちにシャットアウトされている
私たちは自分にとって重要なものだけに意識を向け、自分にとって重要な情報だけを頭の中に取り込んでいる
部屋の中は頭の中そのものである
あなたが見ている世界は、あなたが重要だと思っているものだけがみえている世界で、あなたの頭の中そのものが反映されている
Step.2-3 あなたは「他人」を生きている
「重要だ」というその判断基準さえも、私たちは外部の他者からインプットされている
発達心理学の世界では、成人が無意識に下す判断の8~9割が親のモノマネである
直接関係のない人や物からも四六時中、他者のモノサシを刷り込まれている(広告、CMなど)
自分自身の価値観だと思い込んでいるものが、実は他者から刷り込まれた価値観であり、自分のモノサシで生きていると思いながら、実は他者のモノサシで生きている、それがあなたの真の姿である
頭をクリアにしたいなら、他者のモノサシというゴミを捨てねばならない
Step.2-4 何を手に入れても満たされない理由
他者からの刷り込みをもとに思考し、行動し、その結果で頭の中をモヤモヤにすることを繰り返している
Step.2-5 「ハワイで過ごす自由」の不自由
優劣、区別、競争意識などは刷り込まれた価値観の典型である
他人は他人、自分は自分でマイペースにやればよい
その人の自由は、その人の「オリジナルのモノサシ」による自由である
心の自由な人はその人自身の人生のゴールがあり、高い抽象度で生きていて、低レベルのマイナス感情を娯楽にする術を身につけている
他人からの刷り込みで、他人と同じものを求めて、他人と同じ人生を生きようとしている、みんなそのことに気づいていない
Step.2-6 一流企業の不満社員
満たされない理由は、手に入れてきたものが、本当に求めていたものではないからである
他人の刷り込みでできた自分が、他人に刷り込まれたものを受け入れてきたにすぎない
他者からの刷り込みによって操られたままでいいのか、自分はいったい人生で何を求めているのか、ちゃんと考えたほうがよい
Step.2-7 本音にフタをするな
大事なのは自分に嘘をつかないことである
世間の通念や他人の目を気にしないこと
自分の本音の願望を頭の中で膨らませよう
本音は究極のwant to(やりたいこと)であり、あなたが心から望んでいるもので、それにフタをしてはいけない
他人のモノサシを捨て、自分の本音にフタをせず、自分が心から望むものを求めて生きよう
Step.2-8 自分のモノサシで生きよ
頭がスッキリしないのは、私たちの頭が「他人でいっぱい」だからであり、「他人のモノサシで自分を計りながら生きている」からである
頭のゴミの正体は、他者からの刷り込みによるルールや価値観である
頭に詰め込まれた「他人」があなたの本来のエネルギーと能力をブロックしているため、他人から与えられたモノサシを捨てなければならない
自分の価値観で生き、自分が本当にほしいもの、自分が本当に理想とする姿を知り、そのゴールに向かって、自分が本当にやりたいことをやって生きていくこと以外に頭のゴミを根本からなくす方法はなく、それ以外は対症療法である
Step.2-9 比較するからモヤモヤする
人に優劣をつけているのは社会のゴミのような価値観である
自分なりのモノサシで自分の価値を計り、自分のモノサシで自分の仕事ぶりを評価し、自分のモノサシでワークライフバランスを計り、自分のモノサシで自分の働き方・生き方を決めていけばよい
Step.2-10 競争するからモヤモヤする
他人との勝ち負けなど関係なく、自分のモノサシで自分を計らなければならない
競争原理というモノサシでは、勝っても負けても頭の中は永遠にモヤモヤだらけである
競争する以外で自分の価値を自分で計るオリジナルのモノサシを持たなければならない
Step.2-11 「常識のモノサシ」こそゴミ
世間に溢れている「常識のモノサシ」こそゴミである
「常識のモノサシ」に振り回されることをやめる
Step.2-12 周囲の目もゴミ
他人の目に映っている自分というものは、自分がつくりだしている虚像である
虚像だから、つくらなければ周囲の目は気にならなくなる
Step.2-13 後悔のない生き方をするために
後悔のない生き方をしたいなら、自分の中の「他人のモノサシ」を捨て、あなたが心から望むものを、あなたが自分で選びなおそう
正しい認識を持てば、過去は私たちになんの影響も与えない
Step.2のポイント
・人間は自分が重要だと思うものだけを見ている
・「重要だ」と判断する主体である「自分」とその判断のモノサシは「他人からの刷り込み」でできている
・頭のモヤモヤは「他人」を生きているため
・「他人のモノサシ」を捨て「自分のモノサシ」で生きよ
以上がStep.2の大まかな内容となります。
他者によるものでなく、本当の自分自身の在り方をじっくりと考えたいと思いました。
自分というものが見えてくるのではないかと思います。
次回はStep.3となります。