『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!#4
苫米地英人著「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」についての第4回です。
過去のものをまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #1
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #2
「『頭のゴミ』を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」について #3
Step.4「自分に自信が持てない‥‥『マイナスの自己イメージ』というゴミを捨てる」
Step.4-1 世界は言語でできている
「なりたい自分」になっていく上で重要なのが、言語のコントロールである
私たちが生活している空間は、言語で成り立っている
Step.4-2 言語による負の悪循環
私たちを取り囲む言語が、絶えず私たちに刷り込みを行っている
頭のゴミは言語空間にある
他者だけでなく、自分自身も自分に対して、自己対話で刷り込みを行っている
ネガティブな自己対話のほうが圧倒的に多い
多くの人の自己イメージがマイナスにかたよっている
自己評価が低いほど、マイナスの自己対話が増える
ネガティブな自己対話により、さらに自己評価を下げるという悪循環に陥る
Step.4-3 人は自己イメージのとおりに行動する
自己評価は他人の言葉でつくられている
周囲の人から聞かされる言葉は、本人の自己評価を下げる方向に働くことが多い
自己イメージがプラスであれ、マイナスであれ、私たちは自己イメージに沿うように思考し、行動する
変わりたいと思っても自己イメージに対してホメオスタシスが働き、マイナスの思考と行動をしてしまう
自己イメージを根本的に変えない限り、人は変わることはできない
マイナスの自己イメージはゴミであり、捨てるためには言語のコントロールが重要である
Step.4-4 失敗体験は二度と思い出すな
私たちは日々、自己対話により、自己イメージを強固なものにしている
ブリーフシステムとは、自己イメージから生まれた信念(ブリーフ)にもとづいて、思考や行動が決定されていくことを指す
信念は、「言語」と「イメージ」と「情動(感情)記憶」の三つの要素でできている
自己対話でイメージと感情がセットで立ち現れると、脳では体験したのと同じ臨場感が生まれる
失敗体験の反芻(はんすう)は、頭のゴミである
Step.4-5 ポジティブな自己対話こそ重要
「これまでの自分」をリセットするのも、言語を糸口にして行えばよい
機能脳科学的に、人間の学習は失敗から生まれる
生命維持のために、脳は失敗体験を強く記憶する
そのため、ポジティブな記憶よりもネガティブな記憶のほうが強く残る
意識的にポジティブな自己対話をする必要がある
失敗の事実は認識しながら、失敗によって自己評価を下げないということが大事になる
他者への言葉がけでも、相手自身の自己評価を下げないよう、ポジティブに行う
Step.4-6 エフィカシーの高い人の頭にゴミはない
自分の能力に対する自己評価のことを「エフィカシー(efficacy)」という
エフィカシーによって、ホメオスタシスの働き方が変わる
人間は自分にとって重要な情報しか見ていず、無意識のうちに盲点が生まれている
この盲点のことを、「スコトーマ」と呼ぶ
エフィカシーにより、スコトーマも変化する
高いエフィカシーを持つ人には、頭のゴミも、不可能もなくなる
高いエフィカシーを維持するには、ネガティブな自己対話をなくし、ポジティブな自己対話をルールにする
ポジティブな自己対話によって自己評価と自己イメージが変われば、コンフォート・ゾーンも変わる
高いレベルのコンフォート・ゾーンに向かって、ホメオスタシスが働くようになる
Step.4-7 他人はあなたの過去しか見ていない
他者からの言語の刷り込みは続く
他人との会話によって膨大な自己対話が誘発され、自己イメージが上書きされる
あなたに何かを言う相手は、昨日までのあなたの過去にもとづいて話をしている
したがって、どんな他人の意見もモヤモヤのもとであり、ゴミである
Step.4-8 自らを拠り所にせよ
本当にやりたいことをやって生きていくには、高いエフィカシーを維持していくことが必要である
そのためには、何を言われてもブレない高い自己評価とエフィカシーが必要である
あなたの自己評価を下げる相手は、「ドリーム・キラー」(夢を潰す人)である
ドリーム・キラーを撃退する方法は、夢を他人に話さないこと、釈迦が言った「自帰依自灯明」(じきえじとうみょう)、つまり「自らを拠り所とする」ことである
「未来の自分」のゴールに意味のある意見、情報、物は取り入れ、無意味な情報は放っておく
最大のドリーム・キラーは自分自身であり、ネガティブな自己対話が最大のドリーム・キラーである
Step.4のポイント
・人はネガティブな自己対話が圧倒的に多い
・自己イメージにもとづくブリーフが、思考と行動を規定する
・これまでのブリーフをポジティブな自己対話で変え、エフィカシーを高めることができる
・エフィカシーの高い人の頭の中にはゴミはない
以上がStep.4の主な内容となります。
たしかにネガティブな自己対話をしてしまいがちで、それが自分の性格になってしまうのですね。
人前で話すのが苦手だったり、人に会うのが億劫だったりするのですが、何か変われそうな気がします。
少し専門用語が多くなりました。
簡単に、エフィカシーは自己評価、スコトーマは盲点です。
次回はStep.5となります。