Isamu's Blog『Reboot』

【 雑記ブログ 】

音楽

Isamuの軌跡 #3

Tom Waits – Ol’ 55 / 『Closing Time』 Tom Waits Ol '55 シンガーソングライターのSionの影響を、特に歌詞の面で受けていた。 そのSionがリスペクトしていたトム・ウェイツのファーストアルバムである。 孤独な自分にとって、いつもこのアルバムが傍にある…

Isamuの軌跡 #2

Bud Powell / 『Hot House』 この時期出会った、ストレートアヘッドなジャズへの入口である。 もっともジャズはキース・ジャレットの『パリス・コンサート』を聴いていたのだが、このアルバムでロカビリーと同じビートである4ビートの魔力と、複雑なコードの…

Isamuの軌跡 #1

Clockersを脱退後、自分のバンドを結成すべく行動を開始した。 と、その前に自分の軌跡を記す上で重要なアルバムを紹介したい。 この時期に出会った何百回聴いたかわからない、色褪せないエバーグリーンなアルバムである。 Sugar Ray Ford – Caldonia / 『ex…

Clockers #11

結局、バンドは自分から抜けることにした。 ユウさんからは「これからも連絡取り合っていこう。」と電話があったが、自分は上の空で、聞く耳持たずであった。 自分で理想のバンドを創るんだと決意していた。 リッキーさんは、続けることが大事だと言った。 …

Clockers #10

曲だけでなく歌詞も重要視していた自分は、惚れたはれたのラブソングがイヤだった。 歌詞にはパンクのようなメッセージ性や主張、インパクトが欲しかった。 売れることを重視していたユウさんとは次第に関係が気まずくなっていった。 リッキーさんは、「歌詞…

Clockers #9

サンドラディーの日野さんとは、一緒にやりたかった。 態度もなっていなかったのだろう、日野さんのことをくん呼ばわりして知人から怒られたりした(日野さんのいた場所ではないが…)。 あるとき、ライブで一緒になった日野さんに「イサムはうちのバンドには…

Clockers #8

リッキーさんには大変お世話になった。 北海道出身、日本酒の鬼殺しが好きでステージの傍らには鬼殺しがあった。 打ち上げではホッケをいつも頼んでいた。 ストイックで、ギャロッピングギターの腕前は一流である。 ジーン・ヴィンセントのバンド、ブルーキ…

Clockers #7

高校生の頃、幼なじみとUFOを見たことがある。 近くの橋でタバコを吹かしながら空を見上げていると、 遠くの山から星つぶほどの光がゆっくりと上がってきて、パッパッパッパと瞬間移動したかと思うとスッと消えていったのだった。 何か起こりそうな、そんな…

Clockers #6

一番の大きな出来事と言えば、「たけしの元気が出るテレビ」への出演だろうか。 ロカビリーを特集したのだった。 オリジナルの「Rock’A Beat Baby」を演奏した。 演奏シーンはわずかであった。 よく対バンしていたボーカルギター日野さん率いるサンドラディ…

Clockers #5

Clockersは新中野にあった永ちゃんこと矢沢永吉の店TOKYO NIGHTにライブ出演していた。 ユウさんの営業力の賜物である。 ギャラは出なかったが、メシがついていた。 永ちゃんの曲を1曲やるのが条件だった。 題名すら忘れてしまった曲をロカビリー風にアレン…

Clockers #4

19歳、斜に構えていた。 ボーカルのユウさん25歳、ベースのタケさん25歳、ギターのリッキーさんにいたっては30歳であった。 「年上も年下も関係ない、アメリカなんかじゃそうだろう。」と内心思っていた。 「ふてくされてんなよ。」とユウさんからは言われた…

Clockers #3

ライブハウス、ゲーセン、焼肉屋、様々な場所で働いた。 メシは本当に食えなかった。 頑張りや苦しみと報酬は比例しないことを学んだ。 アルコールは親父の酒癖が悪かったせいもあり、25になるまで自分から飲もうとはしなかった。 なけなしの金でスネアドラ…

Clockers #2

東京の生活は、新聞の住み込み配達から始まった。 通信学生でも奨学生にはなれた。 3ヶ月だか、半年だか働いてアパートを借りる資金をため、三茶に月23,000円のアパートを借りた。 そこからバンド活動をスタートさせるべく行動を開始した。 音楽で食べていけ…

Clockers #1

学校は嫌いだった。 数学の教師がひどく、勉学に対するモチベーションは落ちまくった。 大学受験はしなかった。 勉強は独学でもできると思った。 卒業アルバムの撮影では反抗するようにカメラに目線を合わせなかった。 18の高校卒業式の次の日、飛び出すよう…