amazonのkindle unlimitedで、「ねこぢる大全(上・下)」を読みました。
彼女は鬱病で精神科に通院しており、最後は1998年にマンションから突発的に飛び降りて31歳で亡くなったそうです。
基本的に内向的で溜め込みやすい性格で、波長の合わない人と接するのが苦痛だったようです。
私も似たような傾向の持ち主です。
漫画の内容は可愛い猫が主人公で、差別や貧困、障害者などをテーマにしています。
結構残虐な表現もありますので、苦手な方は注意です。
漫画で鬱憤を晴らしていたようなところがあり、似たような性格の方は共感していたと思います。
何とも言えないシュールな世界観で、私はスプラッターは苦手ですが、その他は嫌いではありません。
興味深かったのは、インドやネパールの旅行記です。
きちんと薬物に関する知識は持ち合わせていて、大麻以外の危険な薬物には手を出していないと思います。
日本で大麻が解禁されていたら、自殺はしていなかったのではと考えてしまいます。
人間が一番やってはいけない事は、人を殺す事と自分を殺す事。
世界では40秒に1人が自殺しています。
鬱になると逃れるのはなかなか大変で苦痛ですが、様々な工夫をしてとにかく休むことが必要です。
医師と話し合いながら、自分に合った薬を服用する事も大切です。
太陽の光を浴びる事も必要です。
嫌いなものや人から、距離を取る事も重要です。
ねこぢるは、アーティストだと思います。
1967年元旦生まれ。
生きていれば52歳。
生きてさえいれば・・・漫画も描かなくていいからただ生きていて欲しかったです。