苫米地英人著「思うままに夢がかなう超瞑想法」を読了しました。
瞑想は座禅を組み、頭の雑念を取り払って無心になるというアプローチが一般的かもしれませんが、頭をフル回転させて情報空間のイメージを構築し書き換えていくといったアプローチもあります。
座禅を組んでいなくても構わないのです。
苫米地氏の超瞑想法は空の説明から始まり、瞑想のポイントに「正しく見る」「自由自在にみる」「臨場感を維持する」という3つを挙げ、最後に情報空間から物理空間に実装するということを説明しています。
「空」とは「空っぽ」ということではなく、この世界のすべての事象を包み込んだ概念です。
重要な概念ですので、詳細は本を参照してください。
以下が実践的なワークです。
「自分や世界を正しく見るワーク」
・すべての行為を意識に上げよう「歩行禅」
・時間と空間を超えて見よう「黙って食え瞑想」
・スコトーマをはずそう「写真縁起瞑想」
・すべてのものの関係を見よう「因果関係瞑想」
・時間の流れを逆に見てみよう「時間因果関係」
・抽象度を上げた視点で見よう「統合瞑想」
「情報場を自由自在に見るワーク」
・自我から脱出しよう「自分が生まれて死ぬ瞑想」
・どんな存在にでもなろう「三法界瞑想」
・情報場をコントロールしよう「オーダー変更瞑想」
「臨場感を維持するワーク」
・過去の体験を利用して臨場感を強化しよう「臨場感と五感のリンク瞑想」
・空を体感しよう「般若心経瞑想」
・架空の世界を使って臨場感を高めよう「スターウォーズ華厳瞑想」
・抽象度を圧倒的に上げながら臨場感を高めよう「六本木ヒルズ瞑想」
ワークで情報空間を構築したら、物理空間へ実装します。
このとき「物理法則の制約」をふまえ、知識を使って実装していきます。
以上が本の大まかな内容となります。
面白かったのは、華厳経(けごんきょう)の説明です。
奈良の大仏は華厳経の世界を表す仏で、宇宙誕生から136億年の年月が一瞬のような壮大な世界観だそうです。
銀河系が豆粒のように感じられ、スケールの大きさではどんな宗教の経典もかなわないということです。
「重重無尽(じゅうじゅうむじん)」の世界観に魅力を感じました。
また、「釈迦の教えとキリストの教えの両方を包摂するような、より抽象度の高い教えがあってもよい」というところにも共感を覚えました。
私も含め、みなさんも妄想でなく、瞑想をしてみませんか?というお話でした。