睡眠について
睡眠の仕組み
睡眠は人間の生涯の3分の1を占めるともいわれる非常に大事なものです。
睡眠中はレム睡眠とノンレム睡眠を約90分周期で繰り返します。
急速眼球運動が伴うものをレム睡眠、伴わないものがノンレム睡眠です。
睡眠中には夢と呼ばれるある種の幻覚を体験します。
レム睡眠中に夢を見ていて覚醒すると、夢の内容を覚えていることがあります。
レム睡眠中の脳活動は覚醒時と似ており、エネルギー消費率も覚醒時とほぼ同等であるということです。
覚醒を維持する神経伝達物質には、ノルアドレナリン、セロトニン、ヒスタミン、アセチルコリン、オレキシンなどがありますが、睡眠中はGABA作動精神系が関与してこれらが抑制されます。
神経伝達物質の生成を促すニコチンは睡眠に入る前には摂取しないほうが良いでしょう。
睡眠の働き
睡眠は心身の休息、細胞の修復、記憶の再構成などを行います。
記憶の再構成には、ノンレム睡眠の「深睡眠」の状態に入るのが重要とされています。
外からの刺激に覚醒するかしないかということで、睡眠と意識障害は別のものです。
質の良い睡眠のために
7時間睡眠が死亡リスクが低いとされています。
しっかりと眠るためには、
・起床時刻を一定にする
・日光を浴びる
・たんぱく質(トリプトファン)をしっかりとる(トリプトファン摂取→セロトニン合成&分泌→メラトニン)
といったものが挙げられます。
コエンザイムQ10の摂取は俗に悪夢を増やすと言われています。
またビタミンB6の摂取は夢の覚えている量を増やすということです。
私の経験
睡眠薬依存からの脱出
私は、病気の症状としての不眠と薬の副作用としての不眠を経験しています。
統合失調症の抗精神病薬「エビリファイ」には、不眠の副作用があります。
その為睡眠薬を処方されていましたが、睡眠薬を飲み続けた結果、睡眠薬がないと眠れない状態になりました。
睡眠薬の依存状態から抜け出すのは大変苦労しました。
睡眠薬は減薬、そして断薬しましたが減薬した地点からほとんど眠れなくなりました。
「横になっているだけでも疲れはとれる」というアドバイスから、睡眠すべき時間には兎に角、横になってじっとしていました。
眠れてもレム睡眠の浅い眠りがほとんどでした。
服用していた「エビリファイ」自体に不眠の作用があるのですから、この状態はかなり長く続きました。
体が慣れるのに1年以上かかったと思います。
それから、服用する抗精神病薬を「レキサルティ」にしてからは良く眠れるようになりました。
依存から抜け出す為には忍耐、忍耐、また忍耐です。
これしかありません。
睡眠のためのアルコールはNG
また、アルコールを睡眠に使用するのはお薦めできません。
アルコールは入眠は良くするのですが、アルコールを分解するために体が活動する為、睡眠の質も浅くなります。
さらには、トイレが近くなることもあり短時間で覚醒してしまいます。
睡眠の為の飲酒を繰り返すとアルコール依存に陥ることもあります。
アルコールは適度に上手に楽しく嗜みましょう。