上皇陛下におかれましては、ご公務や重要な祭祀をお勤め頂き、感謝の念で一杯です。
天皇を尊崇する私ですが、違った考えを持っている時期もありました。
それは、パンクバンド「アナーキー」の存在です。
10代の頃、ストレートな歌詞は代弁者として私の心を奮い立たせたバンドです。
中野茂氏のボーカルは、思春期の私に激しく突き刺さる歌でした。
そんな「アナーキー」の楽曲に、The Clashの「London Is Burning」のカバー「東京 イズ バーニング」があります。
その歌詞は天皇を批判したもので「何が日本の象徴だ、何にもしねぇでふざけんな」と歌ったものです。
「象徴」の部分はビープ音で消されていましたが、そんなことをされると余計に知りたくなりますよね。
曲に影響を受けて、なんとなく「そうだよな」などど思っていた時期もあります。
しかし、長い歴史の天皇について調べるとその考えは間違っていたと考えを改めました。
無知な故の考えだったと。
勿論、言論の自由があるので様々な考え方があって良いと思います。
昭和天皇に関しては、戦争責任が全くないとは考えていません。
私の父方の祖父は、フィリピンのレイテ島にて戦死しました。
「天皇陛下万歳」と言って死んでいったのかと思うと、戦争の悲惨さを感じ恐ろしく思います。
その為、私は靖国神社に2回参拝しています。
1度は東京在住時に父を連れて、2度目は田舎から上京して参拝しました。
上皇陛下においては被災地に赴き、国民に寄り添い、日本の安寧を願って象徴としての天皇の在り方を示されました。
即位された徳仁天皇陛下は留学の経験もあり国際感覚に優れているので、外交の上で活躍されることを期待しています。
世界の中で日本を見たとき、日本と言えばまず象徴天皇の存在が語られるのです。
雅子皇后陛下においては私自身も心の病を抱えていますので、適応障害と言うご病気によりかえって親近感の湧く存在です。
もっとも雅子皇后陛下はマスコミや宮内庁により病気にさせられたと言っても過言ではありませんが。
雅子皇后陛下も独身時代は外務省に勤められていたので、外交の上で経験と知識を生かし日本の為に無理のない範囲で勤めて頂きたいと思います。
皇后になられてからのお元気な姿と笑顔は、私達を幸せな気持ちにしてくださいます。
皇位継承問題は、天皇制が末永く続く上で解決しなければならない問題です。
また皇室は人権が著しく制限されています。
もっと人権に配慮した制度にしていかなければならないと思います。
現人神では無いのですから。
「そこまで言って委員会」でお馴染みの旧皇族の武田恒泰氏が、「天皇に人権は無いんだ!」と言い放った時は非常に違和感を覚えました。
平成と言う時代は日本国において未曽有の災害は在りましたが、戦争のない時代で本当に良かったと思います。
令和においては、同じように平和が永く続く時代であってほしいと切に思います。