STRAY CATSについて
バンドの概要
STRAY CATSは、アメリカのネオ・ロカビリーバンドです。
1979年にデビューし、幾度かの活動停止・再結成を経て現在に至っています。
ロカビリーをパンキッシュにして、モダンな音楽に変えました。
エディ・コクランやジーン・ビンセントなどをリスペクトしたルーツに基づく音楽性は、ロックを聴くものなら皆押さえておかなければなりません。
40
2019年5月に結成40周年を迎え、26年ぶりにアルバムを発表しました。
相当期待値が高かったので、聴いた印象は「まだまだ若くてカッコいいなぁ」ということと「少し捨て曲もあるな」という印象でした。
しかし、なによりアルバムを出してくれただけでもうれしいことです。
オープニング曲「Cat Fight」から、昔と変わらないカッコ良いサウンドを聴かせてくれます。
ギャロッピング・ギターと、掛け合いがたまりません。
Cat Fight (Over A Dog Like Me)
Something Wrong With My Radio
STRAY CATSの楽曲の中で、一番好きで影響を受けた曲です。
STRAY CATS - Something's Wrong With My Radio
1990年の東京公演のこのライブのVHSは、テープが擦り切れるほど観ました。
ブライアン・セッツァーのギャロッピングを交えたすごいギターに、立って叩くスリム・ジム・ファントムのスタンディング・ドラム、そして重低音でもリズミカルなリー・ロッカーのスラップ・ベース。
「ロックって何だろう」と考え、東京でバンド活動をしようと決めたとき、こんなバンドをやりたいと思って上京したのでした。
BSO(ブライアン・セッツァー・オーケストラ)
ブライアン・セッツァーはSTRAY CATSの活動を休止した1992年から、BSO(ブライアン・セッツァー・オーケストラ)というビッグ・バンドを率いています。
ファーストアルバム「ブライアン・セッツァー・オーケストラ」はジャズ色が強いのですが、私はジャズにも傾倒しているので大好きなアルバムです。
この曲は、ジャズのスタンダード・ナンバーです。
A Nightingale Sang in Berkeley Square
セカンドアルバム「ギター・スリンガー」はThe Clashのジョー・ストラマーとの共作が話題となりました。
しかし、楽曲がいまいちで商業的には成功しませんでした。
この曲は共作ではなく昔の曲のカバーです。
The Brian Setzer Orchestra - (Everytime I Hear) The Mellow Saxaphone.wmv
これが原曲です。
Roy Montrell - (Everytime I hear) that mellow saxophone
そして素晴らしいサードアルバム「ダーティー・ブギ」は、グラミー賞を受賞しました。
The Brian Setzer Orchestra "Jump Jive An Wail"
ルイ・プリマの原曲です。
Louis Prima Jump Jive An' Wail
2002年にイチローが出演していたペプシのCMソングを担当しました。
Brian Setzer Orchestra - Sexy Sexy 2014 HQ
CMです。
The Brian Setzer Orchestra Pep Pep Pepsi
ブライアンは野球好きで、イチローからサイン入りシャツとボールを贈られたそうです。
BSOも、また良いアルバムを期待しています。
Keep On Rockin'
STRAY CATSの3人には、死ぬまでロックし続けてほしいと思っています。
私のギターヒーローは、エリック・クラプトンでもジミー・ペイジでもなく、ブライアン・セッツァーです。
ジェフ・ベックはジーン・ビンセントのブルー・キャップスのギタリスト、クリフ・ギャラップを完コピしてアルバムまで出しているので、少し別格です。
ジミー・ペイジもクリフ・ギャラップから影響を受けているとのことですが、おそらくあのようには弾けないでしょう。
そして、ロカビリーのドラムのヒーローは、スリム・ジム・ファントムです。
左利きということもあり、スタイリッシュで唯一無二のパフォーマーです。
リー・ロッカーはウッド・ベースの良さを教えてくれたスラップ・ベーシストです。
ロックでウッド・ベースなんて、考えもしませんでした。
すべてのロッカーを魅了するSTRAY CATSを、これからも追い続けます。