ウェブアイコン
ウェブデザインについての第3回です。
今回は「アイコン」について取り上げます。
フリーのアイコンを活用する方法について、説明します。
Font Awesome
Font Awesomeのアイコンを使用します。
CSSのリンク
一般的なウェブサイトでは、HTMLの<head>~</head>の間にコードを追加します。
head内のコードはブラウザに対する指示を書き込む部分であり、閲覧者にはソースコードを表示しなければ見えない部分です。
はてなブログにおいては、[設定 ➡ 詳細設定 ➡ headに要素を追加]に以下のコードを追加します。
<link rel="stylesheet" href="https://use.fontawesome.com/releases/v5.8.2/css/all.css" integrity="sha384-oS3vJWv+0UjzBfQzYUhtDYW+Pj2yciDJxpsK1OYPAYjqT085Qq/1cq5FLXAZQ7Ay" crossorigin="anonymous">
これにより、<head>タグ内にFont Awesomeのサイトのアイコンが定義されたCSS(カスケーディング・スタイル・シート)をリンクします。
リンクにはCSSやフォントなどがありますが、たくさんリンクしすぎるとページが重くなるので注意が必要です。
最新のリンク
Font Awesomeのアイコンは追加されていくので、最新のものを使用するのが良いと思います。
最新のコードはこちらです。
アイコンの使用
アイコンを使用するときは、Font Awesomeのサイトのギャラリーで使用するアイコンを選択し、コードを調べます。
左側のカテゴリを選択して絞り込んだり、キーワードによる検索が可能です。
使用したいアイコンをクリックします。
左上にあるUnicodeか、HTMLのコードを使用します。
どちらかをクリックすると、クリップボードにコピーされます。
Unicodeで使用する場合
はてなブログのサイドバーのタイトルの頭にアイコンを追加する場合を説明します。
[デザイン ➡ カスタマイズ ➡ { }デザインCSS]に以下のコードを追加します。
/* サイドバータイトル */
.hatena-module-title:before{
font-family: "Font Awesome 5 Free";
font-size:1em;
padding-right:2px;
font-weight:900;
}
.hatena-module-profile .hatena-module-title:before {
content: '\f007'; /*プロフィール*/
}
.hatena-module-search-box .hatena-module-title:before {
content: '\f002'; /*検索*/
}
.hatena-module-recent-entries .hatena-module-title:before {
content: '\f303'; /*最新記事*/
}
.hatena-module-entries-access-ranking .hatena-module-title:before {
content: '\f521'; /*注目記事*/
}
.hatena-module-category .hatena-module-title:before {
content: '\f07b'; /*カテゴリー*/
}
.hatena-module-html .hatena-module-title:before {
content: '\f14d'; /*HTML編集*/
}
.hatena-module-related-entries .hatena-module-title:before {
content: ''; /*関連記事*/
}
.hatena-module-archive .hatena-module-title:before {
content: ''; /*月別アーカイブ*/
}
.hatena-module-links .hatena-module-title:before {
content: ''; /*リンク*/
}
.hatena-module-recent-comments .hatena-module-title:before {
content: ''; /*最近のコメント*/
}
.hatena-module-circles .hatena-module-title:before {
content: ''; /*参加グループ*/
}
冒頭の定義部分です。
font-familyで「Font Awesome 5 Free」を指定します。
font-sizeでフォントの大きさを指定します。
padding-rightで、アイコンの右のスペースを指定して調整します。
font-weightに値を指定します。
Solidが900、Regularが400、Lightが300です。
この値を指定しないとアイコンは表示されませんので注意してください。
次にそれぞれのアイコンの使用部分です。
contentにアイコンの選択でコピーしたUnicodeを入れていきます。
Unicodeのまえには「\」が必要ですので注意してください。
サンプルのコードは私の使用しているサイドバーのサンプルですので、定義していない部分など適宜追加・修正してください。
HTMLで使用する場合
コピーしたHTMLをHTML編集で張り付けるのですが、はてなブログでは注意点があります。
タグの中に (空白)を追加しなければなりません。
<i class="fas fa-drum"> </i>
を張り付けると
となりますが、「見たまま編集」には表示されませんので注意してください。
プレビューでは表示されています。
大きさ
大きさはclass内に指定します。
<i class="fas fa-drum fa-lg"> </i>
fa-lg(1.33倍)
fa-2x(2倍)
fa-3x(3倍)
fa-4x(4倍)
fa-5x(5倍)
色
色はまずCSSに色の定義を追加します。
[デザイン ➡ カスタマイズ ➡ { }デザインCSS]に以下のコードを追加します。
.my-orange { color: #f05e1c" }
.my-pink { color: #fc825f }
.my-skyblue { color: #7db9de }
次にHTMLでclass内に定義した色を追加します。
<i class="fas fa-drum my-orange"> </i>
<i class="fas fa-drum my-pink"> </i>
<i class="fas fa-drum my-skyblue"> </i>
回転
<i class="fas fa-drum fa-spin"> </i>
fa-spin(回転)
角度
<i class="fas fa-drum fa-rotate-90"> </i>
<i class="fas fa-drum fa-rotate-180"> </i>
<i class="fas fa-drum fa-rotate-270"> </i>
fa-rotate-角度
線で囲う
<i class="fas fa-drum fa-border"> </i>
fa-border
横幅を揃える
<i class="fas fa-drum fa-border fa-fw"> </i>
fa-fw
ブランド系のアイコン
ブランド系のアイコンを使用する場合、少し定義を変更します。
Unicodeで使用する場合
CSSに定義を追加します。
[デザイン ➡ カスタマイズ ➡ { }デザインCSS]に以下のコードを追加します。
.amazon:before {
font-family: "Font Awesome 5 Brands";
content: '\f270';
}
font-familyがFreeからBrandsになっています。
HTML編集でHTMLを追加します。
<span class="amazon"> <span>
HTMLで使用する場合
<i class="fab fa-amazon"> </i>
fasがfabになっています。
まとめ
フリーのアイコンを使用すると、手軽に使えて統一感も出るいいかんじのデザインになります。
一からアイコンを制作することを考えれば、大変な労力の軽減です。
ポイントを押さえて使えば、目に留まるサインになります。
ぜひ活用していきましょう。